2007年8月12日日曜日

 

メブラーナの思想


「神秘と詩の思想家 メヴラーナ」という本を読み終えた。
メヴラーナの言葉は共感できるものが多かった。
「俗世での欲を避け、友を選び、時間を大切に。」
「知識を求め、その先は、神に身をゆだねる。」
「人を羨んだり妬んだり非難すると、自分もその黒いしみのような点から逃れることはなく、しみを大きくして真っ黒になる危険があり、油断してはいけない。」
このような言葉は自分の実生活にも生かせそうで、うなずくところも多かった。
いくつかの話は、たとえ話が生き生きとしているために、非常に分かりやすく説得力があった。
メヴラーナはたとえ話の名人だと思う。
「メスネブィー」という著作がメヴラーナの著作の中でも、特に大きなものだ。
本人は詩作は好きではないが、詩の人々への訴える力を知っていて、人々の教育のために書いていたという。

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コメント:
良いことがたくさん書かれてありそうだね。「神に身をゆだねる」のくだりは信仰のない私には少し遠い言葉のようだけど、それ以外はぐっとくる言葉ばかり。こういう本を読むと心が洗われませんか?読み終わった後は心がきれいになったような感じがしそうです。
でもなかなか実践できないかも。嫉妬もするし、噂話もしてしまう・・・理想を実行するのは難しいわ。
 
そうなの。メヴラーナさんの言うことは、本当にそうだなと思うことが多かったんだけど、俗世まみれの私としては、そうは、割り切れないところもあるわけで・・・。
この本の後、「私の遺言」(佐藤愛子著)を読みました。やはり、我欲、我執から自由になることがテーマになっていて、そういう意味では、同じことを言っていたの。
でも、「私の遺言」の中では、もっと実物大で人が我執から逃れられなくて苦しんでいるの。
その姿にほっとするというか、そういうものだよねって思う。
嫉妬もするし、俗世では、それがパワーになることもあるし、噂話もするし、それが発散になることもあるし。
いずれにしても、我欲、我執から自由になることは、人間のテーマなんだなと実感する読書体験でした。
 
 
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