2007年6月26日火曜日

 

オリーブ石鹸工場見学



チャナッカレの近くを車で通っているとき、通りがかりにいつも買っている石鹸についているのと同じ絵を見つけて、車を停めました。アダテペというオリーブ石鹸の工場 、博物館でした。


まず、入るなり、大きなバケツのようなもの。
ここには、どれくらいのオリーブが入るでしょうか?


100キロ?いいえ。500キロ?いいえ。1トン?いいえ。


答えは400キロでした。それを、二つの大きな石の輪でつぶします。
種も一緒に。


次の場所に行くと、丸い敷物にこのつぶしたオリーブを広げて重ね、機械に載せます。
横のポンプでこの敷物が上に上がっていって、汁がこぼれおちます。


さらに横の壷に移します。ここで3ヶ月、寝かすことになります。
自然のものなので、汚いものが下に沈むし、濃度の違いで、水が下に油が上にときれいに分かれます。


その後、大きな釜に移します。本当に大きくて、1階と2階にまたがっていました。
そこで3日間、ゆでるそうです。
煮るときに、オリーブ油のほかに
化学物質、塩なども入れると行っていました。


息子が、「どうして、塩を入れるんですか。」と質問しました。
温度を上げさせすぎないためだそうです。
高い温度でやると速くできるけれどいい品質のができないと言っていました。


その後、四角い入れものに流して、1日待つと固まります。(季節によっては3日間。)
切って判を押して、立てて、さらに乾かします。


分かりやすく、説明してくれました。


店の人は、どうして、日本人はこんなにオリーブ石鹸が好きなの?と聞いていました。
日本ではオリーブ石鹸はすごく高いからだと答えました。
何か、足りないなと思って、「皆が少しお金もちに皆がなって、自然のもの、体にいいものをほしがるようになったからだと思うよ」とつけたしました。


こういうとき・・・・「日本人はどうして・・?」と聞かれるとき、いつもできるだけ、何か答えるように努力しますが、
後になって答えに少し責任を感じて、いつもこの答えでよかったのかしら?と思いおこします。


Zeytinyağı Müzesi (Küçükkuyu Çanakkale Türkey)
http://www.adatepe.com/

写真は、博物館の前になっていたオリーブです。

追記

旅名人ブックス55「イスタンブール・西北トルコ」日系BP企画 の210頁に、
「キュチュククユ村」 
と見開き2ページにわたる記事があります。

それによると、ここは、「トルコで唯一のオリーブ博物館」   だそうです。この記事では、紀元前も今もオリーブの実を落とす棒が同じだということを、おもしろく感じたと書いてあります。(私は、この棒を見た覚えがないのだけど。)
キュチュクというのは、トルコ語で、「小さい」の意味、「クユ」は「井戸」の意味。
このオリーブ博物館は、「小さい井戸」という村にあるのです。アッソスから海岸に沿って東に移動したところ と、紹介してありました。

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