2007年5月4日金曜日

 

テメル(Temel)という男が主人公のトルコの小話

トルコの小話といえば、ナスレッティン・ホジャしか知りませんでした。でも、新しく、テメルという男を主人公とした小話もたくさんあって、有名だと知りました。
ひとつ、紹介。

テメルは黒海地方の出身で、田舎からイスタンブールに出てきたとき、たくさん高層ビルがあって、驚きました。見上げたまま、そのまま立っていました。
「もしかして同郷の人ですか。」と男に話しかけられました。それから、その男は、「イスタンブールでは、何でもお金を払うんですよ。野菜でもチャイでも、何でもお金を払ってからもらうんです。」と言いました。さらに、「高層ビルを見るにも、お金がいるんですよ。」と言います。
テメルは、「いったい、いくらなんです?」と尋ねました。「何階を見ていましたか?それによるんです。」テメルは「4階を見ていました。」と答えました。すると、「それならば、4ytlです。ひとつあがるごとに1ytlあがるんです。」と言いました。
男と別れてから、テメルは、「あの男はばかだなあ。本当は5階を見ていたのに。だまされやがった。」とつぶやきました。

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