2007年3月26日月曜日
ペクメズ
ペクメズというものにずっと興味をもっていました。
桑の実を煮詰めた「ペクメズ」はサフランボルの名物だ。他の地方ではぶどうや洋ナシからも作られている。(略)桑の実はその大なべでしばらく煮られてから布袋に入れられる。煮るときに水は一切加えない。布袋の上に大きな石を置いて汁がにじみ出てくるのを待つ。その汁を再び煮詰めてから、しばらく太陽の下で寝かせる。この作業は女たちにとって重労働であるので、各家持ち回りで近所が協力して行う。苦労してできたペクメズは栄養価が大変高く、鉄分が豊富である。
(サフランブル 民家とくらし 絵と文 ジョシュクン 安達 智英子 )
これを読んでいたので興味深々でした。
こういう保存食作りって私好きなので。
やっと、今回シリンジェの商店街で見つけました。
とろみや色からいうと、プルーンみたい。
味は葉っぱを甘く炊いたみたい。
「ブドウのペクメズ」と言って、味見させてもらったので、「ぶどうの葉っぱからできているの?」と聞くと、
「いいや、実からだ。」と答えていました。
店の男の人は、私も作り方はちゃんと知らないと言っていました。
ずっとずっと、どこかで出会った味だと考え続けていました。絶対日本で食べたことがある!って。
やっと丸2日悩んだ後、思い出しました。
北海道のおばあちゃんの家から送ってきた保存食のような食べ物です。
真っ黒で葉っぱみたいな甘く煮てあるような・・。それと、同じ味です。
他では全く食べたことがない。
山椒とか、入っていたと思う。何から作っていたのか、今度聞いてみたいと思います。
4月7日追記
今日、カッパドキアの文化博物館で、ペクメズ作りの再現した展示を見ました。
写真はそのときのもの。
朝から晩まで道でぺクメズを作る女性たちの姿を子供のとき見ていたとガイドさんが説明してくれました。
写真は、シリンジェの商店街で買ったペクメズと、カッパドキアの文化博物館の展示です。
ラベル: 食べ物
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