2007年2月26日月曜日

 

紹介 タヌトゥルゥマック

よく食べに行くロカンタで、前に、店の人が「肉は××スーパーで、いつも買っている。すごくいいから、今度連れて行ってあげるよ」と言ってくれていました。それは、新しくできたスーパーで私はまだ場所を知りませんでした。その後、メイドさんが教えてくれて、場所を覚えました。
つい先日、そのスーパーに買い物に行こうとしたら、そのロカンタの兄ちゃんが、「おお、元気だったかい?ああ、スーパーに行こう」と言います。「いや、私、もうそのスーパーの場所を知っているし自分で行けるし。」ともぞもぞ必死で言う私を聞いてか意味分からずか、兄ちゃんは、そのスーパー帰りだったにもかかわらず、急にUターンして、ずんずん歩き始めました。
いやあ、こんな若い兄ちゃんとまいったなあ。(と言っても3分くらいの距離です)人が見たらなんと言うかしらと過剰に困りながら歩いていました。スーパーに入ると、また、ずんずん、一番奥の肉売り場まで兄ちゃんは行って、店の肉係の兄ちゃんに、「この人は、うちのロカンタの大事な客だから、いい質の肉をあげてくれ。これから、しょっちゅう、来るから」と言いました。そして、パッと私をみると、「じゃあ、さよなら。」と言って、ほとんどあっけにとられているくらいの間で、兄ちゃんは去っていきました。
少したって、「ああ、兄ちゃんはこれがしたかったのか」と分かりました。
その後、肉をきれいにうすく切って、きれいにラップではさんできれいにたたいて伸ばして渡してくれました。
こんなに丁寧に肉を用意してもらったのは、初めてなくらいでした。

どうも、トルコでは、こうやって紹介してもらうのと、普通の場合では、違う質の肉を売るのが普通だというのです。
これを、トルコ語で「タヌトゥルマック」(知り合いにさせる)と言います。多分。
日本では、誰にでも同じ肉を売るのが普通だけどね。いい評判ができれば自然と売れるという発想は、トルコではないのでしょうか。
トルコに来て最初にびっくりして印象的だったことにひとつが、この「紹介」です。
宝石屋さんに行くと、「友達のいいレストランがあるから」と教えてくれる。レストランでは「友達のいいお土産さんがあるから」と教えてくれる。友達友達の大安売りのように感じて、「あんたたち、いったい、どれくらい、友達がいるの?」と思ったも
のですが、そうやって、知り合い知り合いにどんどんなって、特別扱いをしあう、そういう文化があるんですね。

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